こちらの書籍は塾の先生が自身の経験から生徒の学力アップを食事からアプローチするという新しい観点にひかれ、読み始めました。食事関係の書籍はこれまでいくつか読んできたのですが、やはり大体一貫していますね。自分にとってポイントだったところを自分なりにまとめてみました。レシピなどより詳しく知りたかったり、詳細を知りたい方は是非書籍にてご覧くださいね。
Contens
はじめに
- ハーバード大学のフィリップ・グランジャン博士の論文によると食べ物に含まれる、ある種の重金属や農薬は、子どものIQの低下をもたらす
- 効果絶大な食事改善3つのポイント「腸の炎症」「血糖値」「頭の良くなる栄養」
- 早ければ1〜2週間で違いが表れる
Part1 学力は15歳までの「食」で決まる
- 子どもの能力は15歳までの食べ物で決まる
- 後天的な要因で発達障害の症状が見られる子「疑似発達障害」の子が増えている。
- 「瞑想」は脳の前頭前野の働きを活発にさせ、集中力や記憶力がアップする効果が期待できる
- 「分子栄養学」とは体内に吸収される栄養が分子レベルでどのように体や脳に作用するのかを研究する学問
- タンパク質とミネラルが不足すると頭が働かない。やる気や記憶力の源。体の成長だけでなく、脳にまでダメージも。
- 足りない栄養素は体や脳から取り崩される。体内の筋肉などのタンパク質を使い出す。
- 近年、先天的な遺伝の他に、後天的な外部環境によって「遺伝子の発現」が変わってくると言うことがわかってきた。
- 「エピジェネティクス(後成遺伝学)」親から受け継いだ遺伝子はすべて発言するわけでなく、オンとオフのようなものがあって、スイッチがオンになっているとその遺伝子が現れる
- どんなに良い遺伝子を持って生まれてきても、摂取する栄養によっては、スイッチがオフのまま発言することがないかもしれない
- 遺伝子のスイッチのオンとオフが次世代にも引き継がれる
- 食事の内容を改善することで多くの子供が集中力・学力アップを実現
- 「どう勉強するか」よりも「何を食べるか」が大事
- 子どもの脳や体の土台は15歳までに出来上がる
- 「疑似発達障害」の子が増加中!原因は栄養不足にあり
- 「頭が良くなるDNAスイッチ」は栄養によってオンに切り替わる
Part2 「毒メシ」が子どもの能力を奪い取る
- 「毒メシ」①腸や脳に炎症を引き起こす②血糖値のコントロール機能を破壊する③体から栄養を奪い取り、毒を与える
- 「毒メシ」が腸や脳に炎症を引き起こし学力・集中力がダウン
- 小麦からできるパン、パスタ多くの乳製品は要注意
- 小麦が引き起こす負のスパイラル 腸内環境が悪くなる→腸に炎症が起きて穴が開く→栄養が十分に吸収されず、毒物が体内に流れ込む→精神疾患やアレルギー、アトピーなどの症状が出る→集中力や記憶力が下がる→能力・学力がダウン
- パンがやめられないの正体はグルテンの中毒性。「モルヒネと同じような構造(アミノ酸配列)であるペプチド」が含まれている
- 体内のグルテンが消えるまでに3ヶ月程度はかかると言われている
- 牛乳やヨーグルトなど多くの乳製品も「毒メシ」
- 甘い菓子やジュースも腸の炎症を引き起こす
- 血糖値の変動が「自己コントロール能力」と関係している
- 血糖値と「意思力」には深い関係がある
- 血糖値が上昇傾向にあると人は意思力を発揮することができて、反対に血糖値が下降傾向にあると意思力を発揮できない
- 糖質を含む菓子によって血糖値は乱効果する
- 牛乳を飲むと骨や体が脆くなる。牛乳にはマグネシウムが少ないので体内のカルシウム濃度が一気に上がると脳細胞に炎症を引き起こす。(理想はカルシウム:マグネシウム=2:1 牛乳11:1)
- 重金属、化学物質」、残留農薬は子どものIQを下げる
- マグロなどの水銀の含む大型魚の食べ過ぎ注意
- 農薬(有機リン系農薬など)脳に対して大ダメージを与えると言われている
- 「トランス脂肪酸」(ショートニング、マーガリン、ファットスプレッド)<「ジヒドロビタミンK1」(表記がないものが多い)これらは体に有害
- 植物油脂(パーム油)もトランス脂肪酸に匹敵する「毒メシ」
- 「甘味料」「香料」「着色料」「保存料」「酸化防止剤」は腸の炎症の原因になることも
- 「赤色2号」「赤色3号」石油系のタール色素でできている
- 「アミノ酸」が入っている肉食品は「整形肉」と呼ばれているものが多い。クズ肉をリン酸塩などの接着剤を使って従来の食品の形や食感に似せたもの。
- 「無添加」「添加物不使用」と表示されていても全て入っていないという意味ではない
Part3 才能をぐんぐん伸ばす「受かるメシ」とは?
- ポイント①炎症を抑えて栄養を吸収できる体にする②血糖値を穏やかにコントロールする③不足しがちな栄養をバランスよく取る
- 小麦の摂取量を減らし米粉を上手に活用する
- バターやチーズは週2〜3回ならOK「グラスフェッド」がおすすめ「セルロース」が入ってないものが良い
- 手作り豆乳ヨーグルトがおすすめヨーグルトメーカー、無農薬の豆乳、生の乳酸菌クレアラボ社の「コンプリート・バイオティック」豆乳1リットル、生菌3グラム、29℃で10時間保温。
- 豆乳ヨーグルトにフルーツビネガーもおすすめ
- 消毒済みのガラス瓶にレモンやりっbごなど好きなフルーツ、酢、蜂蜜を1:1:1で交互に入れる。1日1回瓶を揺すってかくはん、1週間で出来上がり。
- 水溶性食物繊維 血糖値の上昇を緩やかにし、腸内で乳酸菌を発酵する際の材料になる 「野菜」…ごぼう、モロヘイヤ、玉ねぎ、ニンニク、山芋、オクラ、里芋、こんにゃく「海藻」…わかめ、あおさ、海苔、ひじき、もずく、雌株、とろろコンプ、寒天 「果物」…アボカド、りんご、キウイ 「その他」…なめこ、納豆
- 不溶性食物繊維 便通を改善、農薬や重金属、有害化学物質を吸着し、体外に排泄 インゲン豆、ひよよこまめ、おから、小豆、栗、えんどう豆、玄米
- 体内にたまった毒を排出する食材を取り入れる「硫化アリル」ニンニク、玉ねぎ、にら、長ネギ、アサツキ、アスパラガス(辛さの成分。揮発性。なるべく生で水に流さず食べる)「イソチオアネート」大根、キャベツ、紫キャベツ、菜の花、ブロッコリー、カリフラワー、水菜、小松菜、白菜、チンゲンサイ、かぶ、カイワレ大根、ラディッシュ
- 栄養価の高い玄米や発芽玄米を食べよう。粘り気と甘みの少ない高アミロース、ぬかに農薬が残留しやすいので無農薬のササニシキの発芽玄米がいい
- おやつ・間食にはバナナや芋類 砂糖ではなく、蜂蜜やメーぷルシロップを使う
- 動物性タンパク質を1日3回摂取する 魚→毎日、鶏肉→週に4〜5食程度、卵→週3食以上、豚肉→週に2食程度、牛肉→週1食程度。
- ボーンブロスのスープがおすすめ
- 「受かるメシ」に変えると子どもの脳は2週間で生まれ変わる
Part4 子供の頭が良くなる!10分簡単レシピ
- 日々の食卓に「頭が良くなるレシピ」を取り入れる
- 野菜ジュースや乳酸菌飲料では十分な栄養が補えない
- 濃縮還元は熱が加えられているのでr、ビタミンが変形したり、破壊されている
- 商品ラベルに記載されているビタミン量の表記は、圧縮する前の段階的のものであることが多い
- 加糖ブドウ糖液糖は血糖値を乱す
- 人工甘味料(アステルパームやLーフェニルアラニン化合物)が多く含まれている。腸の炎症を引き起こす
- 魚や肉、野菜の正しい選び方 なるべく切り身よりは柵状のもの、柵状よりは丸ごと。肉もなるべくブロック。カット野菜は×
- 調味料はラベルを見て原材料の少ないシンプルなものを選ぶ
- おすすめが沖縄産の「ぬちまーす」「雪塩」、「羅漢とS」「北海道産 天然 ビートオリゴ糖」
- 「酵母エキス」「アミノ酸」が含まれていないものを。
- サラダ油をやめてオリーブオイルを使う。「キャノーラ油」「サラダ油」は避ける。牛脂、ラード、なども少量ならおk
Part5 朝・昼・晩の食事改善テクニック
- 朝ご飯のパンやシリアルをやめるところからスタート
- 海苔を巻いた玄米おにぎりと具沢山の味噌汁を朝食にする
- ひじき(マグネシウム)、さくらえび(カルシウム)、豚ひき肉(ビタミンB郡)、を米と一緒に炊き込むのもおすすめ
- ボートっする子には肉、魚、卵を。ほうれん草やみかんも
- 休日の昼ごはんやお弁当は出来合いではなく手作りを
- 名門中学や東大に合格した秘訣は「受かるメシ」にある
- 夕食を手作りする日を週に1日でも増やす
Part6 「食」を通じて賢い子を育てるヒント
- 食事で学力だけでなくイライラが消えて落ち着く効果も
- 消費が上がっても長い目で見ればコスパは絶大
- 親子での料理を通じて試験に出る知識を増やそう
- 子どもは「体験で学ぶ」と勉強が好きになりやすい
- 食事改善という「小さな一歩」がやがて大きな成果になる
- 睡眠のタイミングも眠りの質に影響する
- 寝る三時間前までに食事を、2時間前までに入浴を終える。夜食はなるべく控える。
印象的だったのは、塾に投資するか、食材に投資するかでリターンはどちらが大きいかについて。これはご家庭によりますよね〜。私は子供に勉強を教えるとき、やる気ない態度少しでも見せようものなら絶対怒ってしまうので、塾に丸投げしたいのが本音。でも我が家は現在後者を実践しています。なぜなら、5人子供がいて塾や習い事の送迎やスケジュール管理が私にはほぼ不可能だからです。(単なるめんどくさがりの仕事ができない人間なのです)私都合で習い事をさせない言い訳として、食事で投資しているんだと自分に言い聞かせて、しばらくは行きたいと思います。